提案プランの提示方法|比較軸・説明順・3案の例
プランの提示は、価格の違う商品を並べることではありません。同じ目的に対する実行方法を比較できる形にし、相手が自社の判断基準で選べるようにする段階です。複数案を出す場合も、単純な「松・竹・梅」ではなく、何を優先した案かを明確にします。
1案に絞る場合と複数案を出す場合
| 提示方法 | 向く状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| 推奨1案 | 要件と判断基準が明確で、代替案に実質的な価値がない | 不採用条件と代替策も説明する |
| 2案比較 | 速度と費用など、二つの優先軸で迷っている | 比較条件をそろえる |
| 3案比較 | 導入範囲や開始方法に複数の現実的な選択がある | 数合わせの案を作らない |
先に比較軸を合意する
- 必須機能と、あると望ましい機能
- 初期費用、継続費用、社内工数を含む総費用
- 導入までの期間と、現場への負担
- セキュリティ、法務、既存システムとの適合
- 効果を確認する指標と、見直し・撤退条件
判断基準が決まる前に案を並べると、価格だけの比較になりやすくなります。ヒアリングで確認した優先順位を冒頭で再確認します。
3案を提示する例
| 案 | 狙い | 適する状況 | 主な制約 |
|---|---|---|---|
| 小規模検証 | 一部署で効果と運用を確認する | 要件や利用定着に不確実性がある | 全社効果はまだ測れない |
| 段階導入 | 優先部署から順に展開する | リスクを抑えながら早く始めたい | 移行期間が長くなる |
| 一括導入 | 短期間で全社標準へ移行する | 要件が固まり、体制と予算がある | 準備負担と初期リスクが大きい |
高額な案を「最上位」、低額な案を「妥協」と見せる必要はありません。相手の条件に最も合う案を推奨し、「なぜこの案か」を比較軸に沿って説明します。
提示する順番
- 合意した課題と目標を一文で確認する。
- 比較軸と、全案に共通する前提を示す。
- 各案の違い、費用、実施期間、制約を同じ項目で説明する。
- 推奨案と推奨理由を伝える。
- 相手が評価した点、懸念した点を聞く。
「短期の費用だけなら小規模検証が低くなります。一方、10月までに全拠点の運用を統一する条件には段階導入が合うため、今回は段階導入を推奨します。最初の二部署で基準を確認し、基準を満たさなければ次の展開を止めます」
価格と期限の伝え方
初期費用だけでなく、運用費、教育、移行、追加作業の条件を分けます。見積有効期限や提供枠に期限がある場合は、理由と期限後の扱いを示します。根拠のない特別価格や限定性を使って判断を急がせません。
提示前のチェック
- 各案が同じ課題の解決を目指しているか
- 費用と範囲の条件がそろっているか
- 推奨しない案にも成立する利用場面があるか
- 効果見込みの前提と計算方法を示したか
- 採用しない場合の選択肢も残しているか
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