質問力とは?オープン・クローズド質問の使い分けと例
質問力とは、知りたい情報を集めるだけでなく、相手が考えを整理しやすい順番と言葉で問いかける力です。良い質問は、現状と理想の差、課題の影響、判断条件を明らかにします。質問数の多さではなく、回答を受けて次の問いを変えられるかが重要です。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
| 種類 | 向く場面 | 質問例 |
|---|---|---|
| オープン | 背景や考えを広く聞く | 「現在の業務で、特に時間がかかるのはどこですか」 |
| クローズド | 事実、選択、合意を確認する | 「承認には部長決裁が必要ですか」 |
| 尺度 | 程度や優先度を確かめる | 「緊急度を1から5で表すと、いくつですか」 |
| 仮定 | 条件が変わった場合を検討する | 「初期範囲を一部署に絞る場合、懸念は変わりますか」 |
最初から「AとBのどちらですか」と狭めると、想定外の答えを逃すことがあります。広く聞き、具体化し、最後に確認する順番が基本です。
商談で使える5段階の質問
- 現状:「現在は、問い合わせをどのように受け付けていますか」
- 問題:「その流れで、負担やミスが生じるのはどの部分ですか」
- 影響:「対応が遅れると、利用者や社内業務へどんな影響がありますか」
- 望ましい状態:「改善後、何ができれば成功と判断できますか」
- 判断条件:「採用を判断するうえで外せない条件は何ですか」
回答を受けた深掘り例
相手「月末は処理が遅れます」
質問「月末に増える作業は何ですか」
相手「確認の差し戻しです」
質問「差し戻しの主な理由と、件数が分かる記録はありますか」
聞きにくいことを確認するとき
予算、他社比較、社内対立、過去の失敗などは、質問の意図を先に示します。「実現可能な範囲を外さないため、差し支えない範囲で予算枠を伺えますか」のように、何のために必要かを伝えます。答えたくない内容は無理に求めません。
質問力を下げる4つの聞き方
| 避けたい聞き方 | 問題 | 言い換え |
|---|---|---|
| 誘導質問 | 望む回答へ誘導する | 「どの点を評価・懸念していますか」 |
| 複数質問 | 何に答えるか分からない | 一問ずつ分ける |
| 「なぜ」の連続 | 責められた印象になる | 「背景を教えていただけますか」 |
| 既出事項の再質問 | 話を聞いていない印象になる | 要約して不足部分だけ確認する |
質問した後の応答が重要
回答中に次の質問を考え続けると、重要な言葉を聞き逃します。相づちの後、「つまり、処理時間より確認漏れの削減を優先したい、という理解で合っていますか」と要約します。認識が違えば、その場で修正してもらえます。
質問を準備するチェック
- 公開情報で分かることを質問していないか
- 一つの質問に論点を詰め込んでいないか
- 相手の立場で答えられる内容か
- 回答によって次の行動が変わる質問か
- 記録・共有してよい情報か確認しているか
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