KPI・KGI・OKRの違いとは?目標を行動へ分解する具体例
KGIは最終的に達成したい成果、KPIはその成果へ近づいているかを途中で確かめる重要指標です。OKRは、定性的なObjectiveと測定可能なKey Resultsを組み合わせ、組織が挑戦と優先順位をそろえる目標管理の枠組みです。
KGI・KPIは指標、OKRは目標をそろえる枠組み
| 用語 | 役割 | 問い |
|---|---|---|
| KGI | 最終成果を測る重要目標達成指標 | 最終的に何を、いつまでに達成するか |
| KPI | 成果へ向かう過程を測る重要業績評価指標 | 途中で何を見れば、早く修正できるか |
| OKR | ObjectiveとKey Resultsで方向・成果をそろえる枠組み | どんな変化を起こし、何で達成を判断するか |
KGIとKPIに法令上の統一定義はなく、会社ごとに使い方が違う場合があります。OKRもKGIの言い換えではありません。Objectiveは人を動かす方向性、Key Resultsは達成を示す結果です。Key Resultsを単なる作業一覧にしないことが重要です。
「粗利を増やす」を途中で観測できる形にする
法人営業で、四半期の新規粗利1,200万円をKGIとします。結果が出る最終日まで待たず、商談の質と進捗を示すKPIを置きます。
1,200万円
月40件
60%
30%
商談数を増やしても対象顧客が合わなければ提案・成約へ進みません。成約率だけを追うと、受注しやすい小規模案件へ偏ることがあります。KGIへ影響するという仮説、本人が働きかけられること、測定の速さを満たすKPIを選びます。
同じ組織でOKRを使うなら、Objectiveを「顧客が価値を理解し、迷わず導入を決められる営業体験をつくる」、Key Resultsを「提案までの平均日数を10日から6日へ」「提案後に決裁条件を確認できた案件を95%へ」「初月解約率を2%未満へ」などとします。売上目標とは別の装飾ではなく、改善したい変化へ焦点を当てます。
目標を設定する6段階
- 目的を言葉にする顧客・事業に起こしたい変化と期限を決める
- 最終成果を定義する計算式、対象、期間、データ源をそろえてKGIを置く
- 因果を分解する成果を動かす行動・状態を仮説として並べる
- KPIを絞る先行性、統制可能性、測定可能性で重要指標を選ぶ
- 担当と頻度を決めるデータ責任者、確認頻度、基準を外れた時の行動を決める
- 学習して更新するKPIが動いてもKGIが動かない場合は因果仮説を見直す
数字が行動をゆがめていないかを見る
| 失敗 | 問題 | 修正 |
|---|---|---|
| 測れる数字をすべてKPIにする | 優先順位がなく、報告作業が増える | KGIとの因果と修正可能性で3〜5個へ絞る |
| 売上と利益を混同する | 値引き受注で達成したように見える | 粗利、継続、品質を併記する |
| 結果指標しかない | 未達が分かるのが遅い | 早く観測できる行動・状態指標を加える |
| 担当者を評価するだけ | 顧客・市場・仕組みの要因を無視する | 検証会で仮説・前提・障害を更新する |
| OKRを作業リストにする | 完了しても価値が生まれない | 活動ではなく結果をKey Resultsに置く |
報酬へ連動する場合は、指標操作や顧客不利益を招かないよう、インセンティブ設計とガードレールを確認します。定期的な会話は1on1を評価通告だけの場にしない運用が大切です。
最終確認日: 2026年8月31日。指標名より、計算式・対象・期間・データ源・責任者を社内で統一してください。
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