KPI・KGI・OKRの違いとは?目標を行動へ分解する具体例

KGIは最終的に達成したい成果、KPIはその成果へ近づいているかを途中で確かめる重要指標です。OKRは、定性的なObjectiveと測定可能なKey Resultsを組み合わせ、組織が挑戦と優先順位をそろえる目標管理の枠組みです。

KGI・KPIは指標、OKRは目標をそろえる枠組み

用語役割問い
KGI最終成果を測る重要目標達成指標最終的に何を、いつまでに達成するか
KPI成果へ向かう過程を測る重要業績評価指標途中で何を見れば、早く修正できるか
OKRObjectiveとKey Resultsで方向・成果をそろえる枠組みどんな変化を起こし、何で達成を判断するか

KGIとKPIに法令上の統一定義はなく、会社ごとに使い方が違う場合があります。OKRもKGIの言い換えではありません。Objectiveは人を動かす方向性、Key Resultsは達成を示す結果です。Key Resultsを単なる作業一覧にしないことが重要です。

「粗利を増やす」を途中で観測できる形にする

法人営業で、四半期の新規粗利1,200万円をKGIとします。結果が出る最終日まで待たず、商談の質と進捗を示すKPIを置きます。

商談数を増やしても対象顧客が合わなければ提案・成約へ進みません。成約率だけを追うと、受注しやすい小規模案件へ偏ることがあります。KGIへ影響するという仮説、本人が働きかけられること、測定の速さを満たすKPIを選びます。

同じ組織でOKRを使うなら、Objectiveを「顧客が価値を理解し、迷わず導入を決められる営業体験をつくる」、Key Resultsを「提案までの平均日数を10日から6日へ」「提案後に決裁条件を確認できた案件を95%へ」「初月解約率を2%未満へ」などとします。売上目標とは別の装飾ではなく、改善したい変化へ焦点を当てます。

目標を設定する6段階

  1. 目的を言葉にする顧客・事業に起こしたい変化と期限を決める
  2. 最終成果を定義する計算式、対象、期間、データ源をそろえてKGIを置く
  3. 因果を分解する成果を動かす行動・状態を仮説として並べる
  4. KPIを絞る先行性、統制可能性、測定可能性で重要指標を選ぶ
  5. 担当と頻度を決めるデータ責任者、確認頻度、基準を外れた時の行動を決める
  6. 学習して更新するKPIが動いてもKGIが動かない場合は因果仮説を見直す

数字が行動をゆがめていないかを見る

失敗問題修正
測れる数字をすべてKPIにする優先順位がなく、報告作業が増えるKGIとの因果と修正可能性で3〜5個へ絞る
売上と利益を混同する値引き受注で達成したように見える粗利、継続、品質を併記する
結果指標しかない未達が分かるのが遅い早く観測できる行動・状態指標を加える
担当者を評価するだけ顧客・市場・仕組みの要因を無視する検証会で仮説・前提・障害を更新する
OKRを作業リストにする完了しても価値が生まれない活動ではなく結果をKey Resultsに置く

報酬へ連動する場合は、指標操作や顧客不利益を招かないよう、インセンティブ設計とガードレールを確認します。定期的な会話は1on1を評価通告だけの場にしない運用が大切です。

最終確認日: 2026年8月31日。指標名より、計算式・対象・期間・データ源・責任者を社内で統一してください。

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