ファインチューニング
ファインチューニングとは、事前学習済みのAIモデルを、特定の用途に合うデータで追加学習し、振る舞いや出力を調整することです。
何を変えたいときに使うか
- 問い合わせを自社の分類基準で振り分ける
- 決まった項目・文体・形式で出力する
- 専門分野の例を使い、特定タスクの精度を高める
一方、毎月変わる価格表や社内規程を参照させたい場合は、文書を検索して渡すRAGの方が更新しやすいことがあります。
方法の選び方
| 課題 | 先に試す方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 出力の条件が伝わらない | プロンプト | 指示の修正をすぐ試せる |
| 最新・社内情報を使えない | RAG | 知識を差し替え、出典を示しやすい |
| 多数の実例に沿う分類が不安定 | ファインチューニング | 例からタスク固有の振る舞いを学習できる |
導入前に用意するもの
- 業務上の合格・不合格を判定できる評価データ
- 入力と望ましい出力が対応した、重複や誤りの少ない学習例
- 個人情報、機密情報、著作権を確認したデータ利用条件
- 元モデルと調整後モデルを同じ条件で比べるテスト
学習データの量より境界例
典型例だけを大量に集めると、迷いやすいケースで誤ります。「苦情か要望か」「契約相談か一般質問か」など境界にある例、誤分類した例、扱ってはいけない入力を含めて評価します。
運用で確認すること
- 元モデルの更新後に再学習・再評価が必要か
- 学習データの削除依頼や訂正へ対応できるか
- 用途外の入力に対して無理に答えないか
- 品質低下時に以前の版へ戻せるか
- 追加学習費だけでなく、推論・監視・更新費を含めているか
参考情報
最終確認日: 2026年7月22日
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