格差社会

格差社会(かくさしゃかい)とは、国内における国民間での所得額や資産額などについて格差がある問題または格差が拡大するという問題のことをさします。主には、正規雇用社員(正社員)の数が減り、派遣労働やパートタイムなどの非正規雇用社員の増大などの問題と絡めて議論されることが多い問題です。



消費者物価指数

消費者物価指数(しょうひしゃぶっかしすう)とは、国内の物価水準を測る為の経済指標の一つです。物価とはある国における一定期間におけるモノやサービス価格の平均値を指します。消費者物価指数は普段買っているモノやサービスの価格を示すデータとなっています。



資産デフレ

資産デフレとは、デフレーションでも土地や不動産に代表される資産の価格が下落する現象のことを差します。土地の値段についてもモノと同じように需要と供給のバランスにより決まっています。日本では特に90年代以後の長期景気低迷において不動産に対する需要が減少し地価が大幅に下落するという資産デフレに見舞われました。



量的緩和

量的緩和(りょうてきかんわ)とは、量的金融緩和政策ともよばれ日本銀行(日銀)が2001年~2006年まで実施していた金融政策の一つ。金融政策の中でも金利(公定歩合)の上下ではなく、日本銀行の当座預金残高の調節により金融緩和を行うことを指します。



インフレターゲット

インフレターゲットとは、物価上昇率(インフレ率)に対して中央銀行(日本銀行等)が一定の目標値を定めることを指します。インタゲと略されることもあります。景気にとっては適度なインフレが望ましいとされう事から、マネーサプライ(通貨供給量)を意図的に増加させたり、金利水準を変化させることで緩やかなインフレを引き起こす政策のことを指します。



ディスインフレーション

ディスインフレーションとは、「インフレが起こらない状態」という現象のことを差します。日本においては石油ショック以後物価の大きな値上がりのないディスインフレーションの状態にあったといわれています。



デフレスパイラル

デフレスパイラルとは、デフレーションによる景気後退によりさらにデフレーションが進行するという、物価と景気悪化がらせん状に継続する現象のことを差します。日本では1997年~98年にかけてデフレスパイラルの傾向が見え大きな社会現象となりました。



デフレーション

デフレーションとは、インフレーションとは逆の現象でモノの価格が継続的に下がる(貨幣価値が継続的に上がる)経済現象のことを指します。要するに物価が継続的に下がるということを指し、デフレーションの進行は経済にって非常に多くの悪影響をもたらすとされています。略称のデフレと呼ばれることもあります。



デフレギャップ

デフレギャップとは、デフレーションによる価格差を示す用語で、供給量の増大に伴う相対的な需要の減少による価格の低下額のことを指します。例えば、100円の商品があり、その商品が過大に生産されたことから値崩れを起こし80円になった場合、この20円がデフレギャップと呼ばれる。対義語はインフレギャップ。



インフレギャップ

インフレギャップとは、ディマンドプルインフレなどにより需要の増大に対して供給が追いつかないような場合、供給量の少ない財やサービスが希少価値により価格が上昇した差額のことを指します。この場合、従来の価格と上昇後の価格差のことをインフレギャップと呼びます。対義語はデフレギャップ。



コストプルインフレ

コストプルインフレとは、生産コストが上昇したことにより起こるインフレーション(インフレ)のこと。原材料価格や賃金などが上昇することにより価格が上昇することでコストインフレとも呼ばれます。コストインフレの原因としては、資源価格上昇による資源インフレ、賃金水準のアップによる賃金インフレなどがある。



ディマンドプルインフレ

ディマンドプルインフレとは、需要の高まりにより供給が追いつかないために起こる物価の上昇(インフレーション)のことを指します。需要インフレとも呼ばれ、一般的にディマンドプルインフレが起こる原因としては経済に龍打つする貨幣量の増大(マネーサプライの増大)により発生するといわれており、政府や中央銀行(日銀)はマネーサプライのコントロールなどにより対応を行います。



インフレーション

インフレーションとは、物価が継続的に上昇することを指す。インフレという略称で呼ばれることの方が多い。インフレは物価が上がるという意味と貨幣価値の低下という両方の意味があります。つまり、インフレ経済においては、今年の100円は来年には現在の100円の価値がないということになります。



CI

CI(シーアイ)とは、景気状況の度合いを調査する指標の計算方法です。「C.I.」とはComposite Index(コンポジットインデックス)の略称。現在では内閣府が行っている景気動向指数で平成20年からさ移用されている計算方法です。



DI

DI(ディーアイ)とは、日銀短観で派票される業況判断指数DIが有名ですが、「D.I.」とはDiffusion Index(ディフュージョンインデックス)の略称で、景況感などの判断を指数化したものです。DIの算出方法は、判断項目について「良く」「普通」「悪い」の三つの選択肢を用意し、それを単純集計して「回答数構成百分比」を算出し計算式により計算して求めています。



経済成長率

経済成長率(けいざいせいちょうりつ)とは、製品やサービスの生産・消費の規模推移から経済の成長を図るデータのことを指します。通常、経済成長率という場合GDP(国内総生産)の伸び率である「実質GDP成長率」のことを指します。



遅行指標

遅行指標(ちこうしひょう)とは、景気動向を示す経済指標の中でも特に、景気の流れよりもやや遅れて現れてくる経済指標のことを指します。遅行指標は主に後から当時の景気状況を把握するための確認として用いられることが多い指標といえます。



一致指標

一致指標(いっちしひょう)とは、景気の動向を示す経済指標のうち、景気の動きとほぼ同時期に変動を示すとされている経済指標の総称です。現在の景気状況がどのような状況なのかを把握する上で活用される指標です。



先行指標

先行指標(せんこうしひょう)とは、景気の動向を示す経済統計の中でも、特に景気に先駆けて動く指標の総称です。将来の景気がどのようになるのかを予測する上での材料として活用されます。



景気動向指数

景気動向指数(けいきどうこうしすう)とは、様々な名景気指標の中でも特に景気に対して影響を受けやすい合計29の指標のことで毎月内閣府が発表している指標のことを指します。先行指標12個、一致指標11個、遅行指標6個が該当します。



景気指標

景気指標とは、景気の状態を指し示すデータのことを指します。多くの場合、政府や民間が発表している経済統計のことを指し、その中でも特に景気と密接に関係のあるものをさします。景気指標と呼ばれるデータには多数ありますが、それぞれは「先行指標」「一致指標」「遅行指標」の三つに分類することができます。



コンドラチェフの波

コンドラチェフの波とは、景気循環の一つ。約50年の周期を持つ景気循環とされており、主に技術革新による景気のサイクル。ロシアの経済学者ニコライ・ドミートリエヴィチ・コンドラチェフにより主張されたことから、コンドラチェフの波と呼ばれます。



クズネッツの波

クズネッツの波とは、景気循環の一つ。およそ20年周期の景気循環とされています。クズネッツの波は住宅や施設などの建て替えによる需要(建築需要)に起因する景気循環といわれており、アメリカの経済学者サイモン・クズネッツが提唱したことから、クズネッツの波と呼ばれます。建築循環とも呼ばれます。



ジュグラーの波

ジュグラーの波とは、景気循環の一つで企業の設備投資によるものとされています。約10年(120ヶ月)周期を持つ景気循環の一つで設備投資循環、中期波動、主循環などとも呼ばれます。フランスの経済学者J・クレメンス・ジュグラーが提唱したことから、ジュグラーの波と呼ばれます。



キチンの波

キチンの波とは、景気循環の一つで、およそ40ヶ月の周期を持つ景気循環とされています。キチンの波は在庫の増減に伴い生じる景気循環であるとされており、在庫循環とも呼ばれます。アメリカの経済学者であるジョセフ・A・キチンが提唱したことにより、キチンの波と呼ばれます。



バブル景気

バブル景気とは1986年12月~1991年2月までの景気拡大局面を指す言葉です。株式や不動産などの資産価値のバブル現象を引き起こした景気とも言われおり、その後の失われた10年と呼ばれる超長期の不況の原因ともなりました。



いざなぎ景気

いざなぎ景気とは、1965年10月~1970年7月までの好景気期間を指します。57ヶ月という超長期の好景気時期のことを指し、当時は戦後最長の好景気とされていました。いざなぎとは日本神話の「いざなぎのみこと」から付けられた名称で、神武景気や岩戸景気を上回る好景気という意味で付けられた。



オリンピック景気

オリンピック景気(おりんぴっくけいき)とは、1964年に開催された「東京オリンピック」のための建築設備投資や一般家庭におけるテレビ需要などにより生まれた好景気とされており、岩戸景気の次の好景気で1962年10月~1964年10月までのごく短い期間の好景気のことを指します。



岩戸景気

岩戸景気(いわとけいき)とは、1958年~1961年までの好景気時期を指す言葉。景気拡大期間は42ヶ月と長く、前の好景気であった神武景気を上回ったことから、神武天皇(初代天皇)の時期よりさかのぼり、天照大神が天岩戸に隠れて以来の好景気として岩戸景気と呼ばれるようになりました。



神武景気

神武景気(じんむけいき)とは、1954年~1957年までの好景気時期を指す言葉。「冷蔵庫」「洗濯機」「白黒テレビ」がいわゆる三種の神器と呼ばれた時期で、初代天皇といわれる神武天皇になぞらえて、近代日本の最初の好景気とされています。



景気循環

景気(けいき)とは、経済の動きを表す言葉で、よく「景気が良い」「景気が悪い」といったように用いられます。景気とは経済活動の活発さを示すもので、景気が良いというのはモノやサービスが沢山作られて売れている状態を指し、逆に景気が悪いというのはモノやサービスがあまり作られず、そして売れないという状態を指します。



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